5月28日 雑感

連日、盛んにコメのことが報道されていますが。
僕自身は、かなりの違和感を覚えています。
安い備蓄米が販売されることは、一時しのぎという点では意味はありますが。
しかし、コメの平均相場が下がるわけではなく、安いコメが一時的に販売されるということに過ぎないでしょう。

おそらく、消費者が殺到し、また実需者以外に転売目的など様々な輩との取り合いも発生し、安いコメの販売はすぐに終焉を迎えるでしょう。

コメの価格がどうなるかは、生産の実態把握とマーケット構造改革を踏まえて、マーケット平均価格がどうなるかです。
一過性の問題ではありません。

コメに限らず、いま農業生産の現場はかなり難しい局面を迎えています。
僕も、連日全国の現場を回っています。
もうすぐやってくるであろう、酷暑対策をどうするか?
既に発生しているカメムシ対策は?
小売価格は上がっているようだが、なぜ農家の手取りは増えないのか?
そもそも、このまま農業を続けて良いのか?

そんな中ではありますが、僕が大いに期待しているのは、資本力のある大手企業が、農業と連携して、CO2削減に取り組もうとしていることです。
巷では既に多数の事例があります。
ただし、現段階では失敗事例も多いので、そのあたりはクールに見ていく必要がありますが。
単なるCO2削減ゲームになってはいけません。
CO2削減は、非常に重要なテーマですが、それが全てでもゴールでもありません。
CO2削減策をトリガーに、農業活性化を導き出すことが大事です。
僕自身、いままで農業とは関係のなかった産業や企業とも、連日協議が続けています。

これまで話題先行であったバイオ炭も、ようやく具体性や市場性が見えてきました。
バイオ炭を活用すれば、CO2削減のみならず、農業の強靱化につながる可能性があります。
もちろん選択肢はバイオ炭だけではありません。
僕自身は、改めて微生物の勉強も進めています。
ハードルは低くはありませんが、可能性のある選択肢はたくさんあります。

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