6月19日 インドネシアの火山噴火
インドネシアのレウォトビ火山で、大規模な噴火が発生しました。
自然の脅威を思い知らされます。
被害者の方々には、お見舞いを申し上げたいと思います。
日本では、気象庁が、日本への津波の影響は無いと発表しましたが。
津波は、もちろん心配なことですが。
もうひとつ心配なのは、冷夏です。
いまのところ、僕の知りうる限りは、冷夏に関してほとんど報道されていないように思います。
日本気象学会さんの論文によると。
1991年インドネシアのピナツボ火山が噴火し、その噴煙が成層圏をめぐって、2年後の1993年、日本の大冷夏を招いたということです。
そして、1993年には、日本中がパニックに陥った、平成のコメ騒動が勃発しました。
今回の噴火に関しても、いましばらく天候を注視していく必要があります。
目先で言えば、農業では、高温障害リスク・病害虫リスク・水不足リスクなどが懸念されていますが。
この先、一転して、冷害リスクが発生する可能性も?
結論は、現段階ではなんとも言えませんが。
しかし、常に様々なリスク(不確実性)を意識しておく必要があります。
今年は、もう梅雨明けしたのではないかと、各地で言われています。
これも結論はまだわかりませんが。
しかし、少なくともこれまで考えられなかったような状況が、既に発生しています。
いつなにが起きても不思議ではありません。
農水大臣は、備蓄米をどんどん放出していますが。
将来リスクを考えて、改めて早期に備蓄米を補充すべきでしょう。
いいかげん、マスコミも、これ以上備蓄米をあおるのは止めてもらいたいと思います。
生産サイドは、目先の価格で一喜一憂するのではなく。
まずは「生産量」の確保です。
生産量を安定させ、できれば拡大することです。
これからの日本も世界も、不安定で不確実な環境が普通になるでしょう。
いわゆる有事が続きます。
そうなると、インフレ傾向になります。
つまり、モノの価値があがります。
モノ中で、食料がとりわけ重要です。
農業生産量の安定・拡大こそが、いまもっとも大事なテーマです。
農業者の社会的地位や社会的存在異議は、大きく見直されていくでしょう。