8月9日 Vol.2244 酷暑にも負けず

暑い夏が続いていますが、くれぐれも体調管理にはお気をつけください。
僕も昨晩まで1週間の出張が続き、今日は少々オーバーヒート気味のため、身体のメンテナンスをしているところです。

夏場の健康法をひとつ、ご参考に記載します。
夏は、よくご自宅で、「水出しの麦茶」を飲まれる方が多いと思いますが。
もちろんそれも良いのですが、もうひとつ「水出しの緑茶」がおすすめです。
作り方は簡単で、普通の緑茶のティーバッグや茶葉(リーフ茶)に水を注いで、一定時間置くだけです。
もちろん、水道水でも良いのですが、カテキン臭が気になる方は、ミネラルウォーターが良いかもしれません。
ペットボトルの緑茶を買うのではなく、自宅で水出し緑茶をつくれば、保存料等添加物は入りません。
一般的に、ペットボトル茶の原料にはビタミンCと記載されていますが、これは食品添加物の酸化防止剤です。
もちろん、ペットボトルを買うよりも割安です。
水出し緑茶は、テアニンといわれる旨み味成分を多く摂れます。
また抗酸化作用や美肌効果があるビタミンCは、熱に弱いので水出しがおすすめです。
苦み成分のカフェインや渋み成分のカテキンは、60度以上で多く溶け出すと言われており、それらが少ない爽やかな口当たりになります。
カフェインは利尿作用が強いので、カフェインの多い飲料は、夏場は要注意です。
因みに、抹茶はいま大人気ですが、カフェインは緑茶(煎茶)の3倍と言われていますから、こちらも要注意です。

さて、ずっと水不足であった日本列島。
この数日雨が降って、一部の農業者は一安心しているとこともありますが、一過性の雨ですべてが解消したわけではありません。
まだまだ水不足は心配です。
一方で、また極端な大雨被害や混乱も発生しています。
僕自身も、昨日は大雨被害のあった鹿児島霧島市の鹿児島空港から、なんとか東京に戻りました。

鹿児島の土砂崩れ映像が、ニュース報道されていますが。
多くが竹林の地滑りです。
放置竹林は、いまや各地で山を侵食しています。
竹は根が浅いので、大雨が降ると一気に塊で地滑りを起こします。

以前お伝えしたとおり、我々も千葉県を中心に、竹林の整備事業に挑戦を始めました。
専用の機械や地域建築事業者等と連携し、竹林の伐採・収集・運搬・チップ化・炭化・農地施用・J-クレジット創出を行うというモデルです。
複数の専門事業者が連携し、役割分担をしての事業モデルです。
これらは、環境整備・農業強化・脱炭素化・災害対策という多面的価値があります。
竹林整備に限らず、田んぼや農地の整備は、防災対策でもあります。

酷暑や気象変動や経済や政治に負けて、農業が衰退することは、国力の衰退を意味します。
農業の衰退は、農家だけの問題ではありません。
農業はこれまでのように農家任せではなく、国家的課題として、異業種の企業や行政や消費者などともより連携を強化した、新たな事業モデルを構築する必要があります。
課題は山ほどありますが、それは実現可能なモデルです。
いま最も必要なのは、多くの無責任な評論家ではなく、具体的な実務です。