9月30日 Vol.2255 2025年度上半期年度末

今日9月30日は、2025年度上半期終了の年度末です。
先ほど友人からそのような連絡があり、驚きました。
いつの間に、時がそんなに進んでいたのかと。

今年も強烈な酷暑でした。
5月のゴールデンウィークあたりから、かつての夏のような暑さが続きましたので、およそ5ヶ月間もの夏が続いたという感じです。
日本は四季から二季に移行していると言われる所以です。

最近は、涼しくなってきたからと言って、喉元過ぎれば熱さ忘れではいけません。
気候変動が年々深刻になっていることを忘れるわけにはいきません。
いまちょっと油断していると、またこの冬も大雪になるリスクがあります。

酷暑が農作物に深刻な影響を与えることは言うまでもありせん。
僕は全国各地のコメ生産者と意見交換をしていますが、概ね5~10%の減産(収穫量減少)という意見が大勢です。
農水省は、今年のコメは増産だと言っていますが(?)。
単位面積当たりの収穫量は落ちているが、春先の作付面積が増えたので、結果として増産だと言っているのか(?)。
いずれにしろ、もし本当に増産であれば、なぜこれほど極端に価格が高騰するのか(?)。

農業問題は、コメ問題だけではありません。
コメとほぼ同じようなトレンドで、お茶の価格高騰が問題になっています。
背景には、海外も含めた抹茶ニーズの急拡大と茶葉生産者の減少があります。

その他にも、本来であれば、既に始まっているはずの秋野菜の播種(定植)が、暑すぎて時期を遅れさせることになっています。
しかしそうなると、収穫までの間に急に寒くなるなど、積算温度リスクが生じ、収穫量が減るリスクが高まります。
結果として、価格は高くなります。
これまで国内産地の連携で確立されていた、産地リレーも穴が開きだしています。
気候変動で、出荷の時期がずれ込んでしまうので、マーケットでボコボコ品不足が生じます。

僕自身は、ここしばらく、脱炭素型農業推進及びそれに非農業異業種企業との連携に、ほぼ集中しています。
幸い、非農業異業種企業の中では、農業と連携していこうという機運が高まっています。
CO2削減策として、バイオ炭に関する注目度が高まっています。

チリも積もれば山となると言いますが。
日本では、1年間に、年間500万t弱もの食品ロスが発生しています。
家庭系と事業系がざっくり半々ですが、いずれにしろ小さなものの積み重ねがこんな莫大な量になっています。
国内コメ生産量は年間700万t弱ですから、食品ロスはかなりの量だとご理解いただけると思います。
しかしこの食品ロスは、かつては600万tを超えていましたので、実は年々ジリジリと縮小されています。

農業生産量拡大もCO2削減も、ひとつひとつの取組みは小さく見えるかもしれませんが、しかし良い意味でチリも積もれば山になります。
千里の道も一歩からです。
継続は力です。