11月3日 Vol.2257 GVVC近況

ついに11月、あまりの早さに、ただただ驚くばかりです。
この10月は、振り返りをする間もなく過ぎ去ってしまいました。

つい先日まで、あれほど暑かったのに、急激に寒くなりました。
夏場の水不足による青果物の生育不良(太らない)など、様々な問題が生じています。
これでは、秋の青果物の、生産や出荷の計画が成り立ちません。
全国での産地リレーは、もはや抜本的見直しです。
以前のように紅葉を楽しむことも難しくなってきました。

そんな中で、僕自身は、甚だ微力ながら、自身のやるべきことに集中するのみです。
方向性や方法論は、何ら変わりはありません。

農業業界の再生・再編成は、従来から僕の代名詞のひとつでもありました。
そのような具体的案件が増えています。
いわゆるアドバイザーの立場で、僕自身多くの案件に携わっています。
取り巻く環境変化が激しく、もはや現状維持や過去の延長では未来が描けなくなっているのですから、構造改革が必要なことは言うまでもありません。
農業業界は、これまで構造改革には臆病でしたが、ようやく待ったなしで重い腰が上がりだしました。
異業種を含む外部企業との提携、M&A、ビジネスモデル見直し、販路見直し、栽培品目見直し等々、構造改革が進んでいます。
経営の根幹をなす重要な意思決定が伴いますから、僕自身も緊張感を持って対応しています。

来年2026年は、カーボンクレジットが義務化され、またその後どんどん強化されていきます。
いよいよJ-クレジットをはじめとしたカーボンクレジットマーケットが、日本でも本格稼働を始めることでしょう。
ただし、まだまだJ-クレジットの創出量は足りません。
そんな中で、農業分野では、やはりバイオ炭が大きなカギを握っているのではないでしょうか。
その普及拡大の前提条件は炭化装置の設置になりますから、我々は各地に炭化装置設置を進めており、来春から本格稼働を見込んでいます。
バイオ炭は、脱炭素化及びJ-クレジットで注目されていますが。
僕個人の見解としては、バイオ炭は、根本的に農業に有効な資材であること、及び農業残渣の適切な処理に貢献することが重要だと考えています。

また、GVVCがJ-クレジット審査機関となるべく、その要求事項とされるISOの認証取得手続が、ようやく一定レベルまで進んできました。
あとは、引き続き粛々とJABの審査を受けて、結果を得るのみです。
早く、皆さんに合格発表をお知らせしたいと考えています。

出張は、この1月から10月まで累計47回になりました。
この11月にも、北海道・福島・長野・静岡・岡山・広島などを予定しております。
出張回数は、僕の大事にする現場主義の指標です。

急に寒くなりましたが、だからと言って地球温暖化(沸騰化)がおさまったわけではありません。
地球温暖化(沸騰化)は、夏は果てしなく暑く、また冬は大雪や低温が続く、極端な天候になります。
昨年の冬は、各地で記録的大雪被害が生じていたことを忘れてはいけません。
今年もこれからが要注意です。