3月27日 Vol.2280 バイオマスの活用
イラン問題による、農業への悪影響がかなり深刻化しています。
トマトやイチゴや花など、ハウス栽培では、重油ボイラーで加温するのが一般的ですが、重油の確保ができなくなっています。
仮に重油の仕入れができたとしても、仕入価格はおよそ5割アップです。
そもそも重油代が高いと言われてきたのに、それが5割アップでは、到底採算確保などできません。
そもそも、重油にはCO2問題もありました。
ハウス栽培では、気温の上昇とともにこれから半年程度は加温が必要なくなりますが、はたして半年後の世の中はどうなっているのか?
僕は以前から、重油ボイラーからバイオマスボイラーへの転換を推奨しています。
原料確保の安定性、コスト、CO2削減、J-クレジット等の観点から、いま改めてバイオマスボイラーを検討してはいかがでしょうか。
またバイオ炭を作るための炭化炉を導入すれば、その排熱を利用してハウスの加温が可能になります。
これから一番茶の季節を迎えますが。
お茶は、茶葉の収穫後に、茶加工場で重油ボイラーによる乾燥工程があるのですが。
この重油を確保ができず、茶加工場に混乱が広がっています。
昨年は、煎茶も抹茶も、記録的に価格高騰しました。
今年は、重油問題から大幅に生産量が減少し、また生産コストが高騰する可能性が高くなっています。
もはや、お茶も庶民が楽しめる価格ではなくなってしまうかもしれません。
それは、お茶離れにつながり、そして農業はますます縮小均衡になります。
秋にはコメの収穫後、乾燥工程があるのですが、これも大量の重油を必要とします。
こちらも、現状を考えると、事実上のコメ生産コストが上昇することになり、当然にコメの販売価格上げ圧力になります。
そもそも農業生産の現場で不可欠な、肥料・農薬・資材等も化石燃料由来が多く、価格の高騰やそもそも入手困難という状況が続いています。
こちらにも、まだまだバイオマスを有効活用する余地があります。
もちろん、農作物や農業資材を運ぶ運賃も、かなり高騰していくことでしょう。
イラン問題を契機に、海外依存度の高い日本の、構造的ぜい弱さが露呈しています。
直ちに化石燃料依存を大幅削減とは言えませんが、一定レベルは、国内で自給できるモデルに変えるべきです。
その重要な選択肢のひとつが、「バイオマス」です。
バイオマスとは簡単に言うと、動植物から発生するゴミです。
もみがら、そばがら、剪定枝、茎葉、畜糞、廃菌床、汚泥他。
このゴミは、国内で、日々莫大な量が発生します。
現状は、これらバイオマスを、化石燃料で焼却したりしています。
巷では、化石燃料のほうが、バイオマスよりも、安価で扱いやすいということで、優先的に使われてきました。
バイオマス活用は、きれいごとでコスト高ということで現実的ではないと、揶揄されることもありました。
しかし今般、化石燃料が決して安価ではなく、また安定的ではないことが明らかになりました。
実は、これまでも多くの人がそのようなリスクに気が付いてはいましたが、目を背けてきただけです。
現状及び今後の環境から考えると、化石燃料の一部をバイオマスに代替するような合理的な環境が整いつつあります。
合理的な方法論や技術があります。

