3月15日 Vol.2277 脱化石燃料
中東問題の出口が見えません。
見えないどころか、ますます深刻になっているかもしれません。
日本は、化石燃料を輸入に依存していますから、国際情勢に振り回されることは以前からわかっていることです。
今般の中東問題に拘わらず、日本が脱炭素化を加速しなければならないのも、議論の余地がありません。
日本は、この災いを機に、化石燃料依存度を本気で減らすチャンスと捉えなければなりません。
化石燃料は、ガソリンスタンドだけの問題ではありません。
プラスティック、合成繊維、合成ゴム、農業資材など、我々の生活にかなり大きな存在です。
しかしその反面、化石燃料は莫大なCO2を排出します。
また、化石燃料由来のプラスティックは、利便性の代償で、マイクロプラスティック問題など、環境破壊につながっています。
これまで注視されてきた海洋プラスティックのみならず、空気中にもマイクロプラスティックがあることが明らかになってきており、認知症等健康被害との関連の研究も進んでいます。
農業分野では、バイオマスと言われる農業残さを有効活用することです。
これまでバイオマスは、たい肥化で有効活用されてきたと言われていますが。
しかし実際には、それは全体の一部で、多くは焼却処分や事実上の放置がなされてきました。
改めて、たい肥化サプライチェーンの整備や、バイオ炭化をすることです。
これらは、畑の土壌改良剤のみならず、温風ボイラー熱源や発電にも活用できます。
北海道では、バイオ炭が畑の融雪剤として活躍しています。
オフィスや家庭で、バイオ炭入り観葉植物を増やすことも、ひとつひとつはわずかですが、脱炭素化の一歩です。
これはJ-クレジット生成にもつながる可能性があります。
これまでは、化石燃料のほうが安くて便利だから、そこまではしなくてもということでしたが、これほど化石燃料価格が高騰し、また不安定で、かつCO2排出やマイクロプラスティックなど環境問題も考慮すると、一定量はバイオマス由来の仕組みに切り替えることは可能でしょう。
それは、日本の根本的な課題である、海外依存度の高さを解消することになります。
環境保全型の新たな国内農業の発展にも貢献します。
注意点は多々ありますが、農業所得の向上にもつながる可能性があります。
また農業と工業の連携という観点で言えば。
バイオマス由来のバイオ炭を、コンクリートに混入するなど、工業にも活用されています。
逆に工業由来で発生したCO2を回収・輸送し、ハウス栽培で有効活用しようという、具体策も進みつつあります。
我々を取り巻く環境が激変している以上、過去の常識や固定観念に束縛されることなく、我々自身も生まれ変わる必要があります。
農業生産者の皆さんは、今日日曜日も各地で、レタスの収穫など現場で汗を流しています。

