6月3日 Vol.2290 竹
台風6号が、日本列島縦断しています。
各地の皆様は、くれぐれもお気をつけください。
TVニュースを観ていましたら、宮崎で、竹が道路に崩れている映像がありました。
今般に限らず、大雨による土砂崩れは、竹林の影響によるものが少なくありません。
竹は根が浅く塊になっており、大雨で土砂崩れを誘発することがあります。
竹林によって日射が遮られるなど、結果として地力が弱っているという声もあります。
僕は、全国を車で移動することが多いのですが、竹が半ば道路にはみ出してしまっているところを、よく見かけます。
日本全国において、竹による山林や里山の浸食が、環境破壊として大問題になっています。
獣害の拡大にもつながっているようです。
しかし、竹の伐採や搬出は、非常に手間とコストがかかり、また人手不足で、実質的に対応は無理だと言われたりしています。
それでも一部では、グラップルなど重機の活用によって、整備が進んでいる事例もあります。
ここにきて、中東問題の影響で、重機の燃料や潤滑油の確保が厳しくなっているという声もありますが。
いずれにしろ、竹林の整備は、環境保全や防災の観点から不可避です。
地方経済衰退の一因は竹林です。
伐採した竹は、炭化したり、チップ化したり、少なからず有効活用されています。
竹を炭化した竹炭は、畑には有効な資材と言われています。
もちろん、ハウス栽培の加温など、ちょっとした燃料にもなります。
もちろん、竹炭も、脱炭素化に貢献します。
伐採した竹そのものでも、チップ化した竹粉でも、炭化できるプラントがあります。
竹炭には、備長炭の3倍と言われるほどの微細の穴(多孔質)があり、微生物の住処や通気性・保水性に有効と言われています。
北海道では、大手農業法人が、ご当地に竹がないにもかかわらず、高いコストをかけて竹炭を調達していると聞きました。
それくらい、竹炭は、農作物栽培に有効だということです。
竹の粉は、牛の飼料にも有効活用されています。
竹炭は、農業用途だけではなく、家庭でも脱臭剤や調湿剤(高湿の時は湿気を吸収し、乾燥の時は湿気を放出)となります。
温暖化の影響か、竹林の北上も進んでいるように感じます。
東北でも竹林が珍しくなくなってきました。
竹林整備には、大きな手間やコストがかかり、ハードルが高いのは十分に承知しておりますが。
しかし、それでも、重機や補助金など知恵や手段を工夫して、一部では成功事例もあります。
地域の建設会社との連携も良いでしょう。
少しでも成功事例があるということは、まだまだやれる可能性があるということです。
また、やらなくてはいけない、とても重要な課題です。

