5月7日「バイオマス処理」
昨日より、島根に来ております。
島根はいまが田植えシーズンです。
とても美しい、日本の原風景がそこにはあります。
今日も、現場作業が続きます。
そんな関連で、昨日、現地のホームセンターに買い出しにいきました。
その時に確認した最新の情報を記載します。
いま、全国各地で、バイオマス(農業残渣)の処理に関して、新たな取り組みが進んでいます。
これまでの課題は、バイオマス処理に手間やコストがかかることでした。
また、化学肥料の価格急騰や、みどりの食料システム戦略により、新たな肥料代替資材が求められているという側面もあります。
更には、農業から発生する温室効果ガスを削減することによる、環境改善や、J-クレジット他カーボンクレジットへの期待が高まっていることなどが背景にあります。
ホームセンターの店頭では、以下のような価格でバイオマス関連資材が販売されていました。
もみがら薫炭、60リットル、1,480円(税込)
牛糞堆肥(粉状)、40リットル、278円(税込)
牛糞堆肥(ペレット)、15kg、698円(税込)
リットルとkgの表示が混ざってわかりにくいので、kg換算単価に統一すると。
もみがらの比重は、0.1~0.2と言われているので、0.15で試算。
牛糞堆肥の比重は、0.4~0.5と言われているので、0.45で試算。
もみがら薫炭、1kgあたり164円(税込)
牛糞堆肥(粉状)、1kgあたり15円(税込)
牛糞堆肥(ペレット)、1kgあたり47円(税込)
つまり、畜糞堆肥(粉状)→畜糞堆肥(ペレット)→炭化(バイオ炭)、これらの順番で価格が上がっていきます。
もちろん、生産の手間・コストも上昇していきます。
昨日も、関係者と、バイオ炭の打ち合わせもしていました。
炭化炉の設置ができれば、バイオマス(農業残渣)を炭化する事業は、これから伸びていく可能性大です。
要注意は、炭化炉への投資が過大投資にならないことと、年間を通した炭化炉の稼働率を高めること、及びバイオ炭の販路(あるいは自社有効活用)です。
今後は改めて、バイオマス(農業残渣)を炭化(バイオ炭、高機能バイオ炭)し、それをペレット化し、そしてJ-クレジット生成にまで取り組む、という流れが主流になっていくでしょう。