7月7日 農業の時代

今日は令和7年7月7日。
スリーセブンで、なんとなく縁起が良いような気もしますが・・・。

さて今朝のTVで、僕が以前からこのメルマガでも何度も記載してきた事態が報道されていました。
米国大統領が進める移民規制強化の影響で、アメリカ西海岸の農場では、野菜・果物の収穫をする人手が足りず、せっかくの青果物が畑で放置され腐ってしまっていると。
当然に、価格も上がっていくことでしょう。
米国は世界最大級の農業国であり、また農作物輸出国です。
米国の農作物価格高騰は、世界の食料インフレを更に深刻化することでしょう。

米国西海岸は、特に移民の多い地域です。
このような事態になることは、最初からわかっているはずなのに。
また、農業は大規模化・機械化・IT化で、人手が減っても問題ないという机上の空論を唱える評論家がたくさんいますが、実際には農業にはかなりの労働力が必要であることを理解してもらいたいと思います。
IT産業は効率最先端のようなイメージがありますが、IT産業そのものにどれだけ莫大な産業人口を抱えているのか。
産業の発展には産業人口の確保が必要です。

世界の潮流を考えると、日本の農業に対する期待値は高まっていきます。
世界に比べれば、恵まれた自然環境、豊富な水、整備された農地、農業者の勤勉さときめ細かい技術など、世界では考えられない素晴らしさであり強みがあります。
もちろん、国内農業を取り巻く環境にも心配なことは多々あります。
農業就労者の数が足りません。
農地法や事実上の減反政策など、政治が農業に過剰介入していることも問題です。

経営の神様と言われた松下幸之助さんは、「雨が降っても自分のせいだと思え」と言われました。
雨が降ろうが何が起きようが、愚痴や泣き言を言っている場合ではなく、すべて自己責任であり、だからこそ自ら解決策を見いだして対処すべきだというお考えです。

またミスタープロ野球長嶋茂雄さんは、宮沢賢治さんの「雨にも負けず、風にも負けず」に対して、「雨が降っても風が吹いても、それを楽しめば良い、プラス思考だ」と言われています。

今日も、日本中も世界中も、とてつもない暑さに覆われてしまっています。
農業には、本当に厳しい環境が続いています。
農業者生産者の皆さんには、つくづくご苦労様で、心から敬意と感謝を表したいと思います。

マーケット的に言えば、まだまだ増え続ける世界人口を支えるため、農業に対する社会的ニーズは幾何級数的に高まっています。
幾何級数的にニーズが高まっているのですから、価格は急上昇します。
農業には、大いにビジネスチャンスと社会的意義があると言って間違いありません。

そしてそのビジネスチャンスと社会的意義とは、これまで何度も記載しましたが。
農業は、純粋な食料産業から、食料プラス環境産業に移行するということを理解しなければなりません。
僕の言う、農業分野における環境産業とは、脱炭素化であり、ネイチャーポジティブ(生物多様性保全・回復)であり、それは言うまでもなく他産業や地球に貢献する、無くてはならない不可欠なテーマです。

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