9月3日 Vol.2304 「通常業務」

自然の猛威・脅威に、日本も世界も翻弄されています。
これほど、激しく厳しい状況が、各地で、これほどの頻度で発生するとは、想像もしていませんでした。
そして、残念ながら、このような状況は、今年がピークではないでしょう。
個々人の生活も、農業など仕事の現場も、深刻な影響を受けています。
そしてそれらの多くは、我々人類に責任があることを、改めて認識と反省をしなければなりません。

農業が、天候の影響を受けやすいことは、以前から百も承知ですが。
しかし、昨今の影響度合いは、これまでの頻度も規模も凌駕しています。
豪雨・雷・干ばつ・地震などによって、過去の常識は通用しなくなり、様々な予定や計画は大幅見直しを余儀なくされ、また収穫が激減という事態も頻発しています。
報道されていることは、氷山の一角で、現実は報道以上に深刻です。

そのような中だからこそ、僕自身も、微力ながら必死で各地を駆け回っています。
役割がある限り、やり続けます。
この1か月程度はほぼ出張で、この先もしばらく続く見込みです。

僕がやるべきことは、災害対応というよりは、いかに通常業務を行うかです。
通常業務を、できるだけ平常通り行うことが、災害からの復旧・復興には不可欠です。

今日は、昨日から千葉に来ていますが。
千葉も先般の記録的豪雨の影響で、苗の倒伏があり、また稲刈りのスケジュール変更などがあります。
今日の午後からしばらく雨が続く予報ということで、急遽稲刈りを前倒しにする方も多いようです。
ご当地のコメ相場は、1俵13,000円~15,000円と、予想以上の下落に、落胆の声があがっています。
そのような環境に翻弄されながらも、温室効果ガス削減に向けてガス採取・分析や今後の試験の準備作業を行いました。
温室効果ガス削減は、地球環境の改善に加えて、農業者の所得向上につながる可能性があります。
温室効果ガス削減の取り組みは、決して簡単ではありませんが、抑えるべきノウハウとビジネスモデルがあれば、収益に貢献する可能性があります。

また、この9月は、熊本に6日間滞在する予定です。
温室効果ガス削減対策の取り組みの他に、新たな農場のキックオフなども予定しています。
熊本や鹿児島では、地震の影響で、数十億円相当の宿泊がキャンセルされたそうです。
僕がお世話になっているとても良い旅館も、ここしばらく1件も予約がないと、TVでインタビューに応えていました。
業務だけではなく、一般の方々の観光なども含めて、平常レベルに復活することを願っています。
人が動けば、お金が動きます。
2011年、僕も東日本大震災の直撃を受けましたが、その際に生じた「自粛」や「風評被害」を繰り返さないようにしなければなりません。

明後日から、実家もある青森に行く予定ですが、こちらも記録的豪雨で大変なことになっています。
しかし、これまでの計画通り、新たな農業プロジェクトの準備を進めます。
新たな農業プロジェクトが必要だということは、これまでの過去の延長の農業はもはや立ち行かないということです。
農業県青森県も、大きな曲がり角に直面しています。

その他にも、北海道、宮城、新潟、静岡、島根など各地へお邪魔します。
各地で、頑張っている皆さんにお会いできることが、最大の喜びです。

海外では、ネパールの洪水も深刻です。
ネパールは僕自身もご縁が深く、この10月頃にまた現地への訪問を計画しておりましたが、現段階では難しい状況になってきました。
ネパールでは、以前から、高い山の上にある氷河・永久凍土・雪が、温暖化によって溶け、山からの洪水リスクがあると指摘されていましたが、それが現実になってしまいました。
2年前にモンゴルに行った時にも、永久凍土が溶け始めていることが、大きな話題になっていました。

地球をとりまく環境は、ますます厳しく難しくなっています。
そのための対策や復旧・復興事業も当然に重要ですが。
一方で、日々の通常業務を、平常通りに、長期的に、継続的に、持続していくこともとても大事です。
千里の道も一歩から、継続は力、です。