7月30日 Vol.2300 「100年の計」

また、熊本で大地震が発生してしまいました。
被害を受けた方々には、心からお見舞い申し上げます。

僕自身も、先週熊本におりました。
馴染みのある風景に、大きな被害が生じています。
ずれ込んで通行止めとなった南九州自動車道は、僕自身もよく運転していた道路です。

また現地では、地震に追い打ちをかけるように、とんでもない酷暑が続いています。
かつて酷暑の中で、山形県戸沢村の災害ボランティアをやったことがありますが、とてつもなく厳しい作業でした。
いまの熊本は、地震被害も大変ですが、酷暑の二次被害が更に心配です。
僕も少しでもお役に立てばと、現地の仲間には、いつでも駆けつけますと連絡をとっています。

地震は天災かもしれませんが、酷暑は人災です。
人災であれば、人の意識や努力で改善できます。
もちろん、簡単ではありませんが、しかし可能です。

海外では、先般ワールドカップ最中に、カナダで大規模な山火事が発生しました。
いま、フランスボルドーでも山火事が発生し、ブドウ農家やワイン関係者はとても困っています。
イングランドでは、異常な干ばつが続いているそうです。

これらも踏まえて、改めて脱炭素化を徹底しなければなりません。
まだ、どこか他人事のような雰囲気もありますが、それは誤りです。
いま程度の脱炭素化の取り組みでは、社会的にぜんぜん足りません。
先般TVにて、メディアの専門家が、先進諸国の中で、温暖化や脱炭素化への懐疑論がユーチューブを支配しているのは日本ぐらいだとコメントしていました。
日本人の意識レベルが問われています。

熊本の名産はトマトやイチゴなどです。
地震被害の大きかった八代は、日本最大級のトマト産地で、ビニールハウスが林立しています。
イチゴは秋からの定植に向けて、いまが苗づくりに大事な時期です。
トマトもイチゴも潅水システムによって成り立っていますが、しかし停電の影響で潅水システムにも不具合が生じており、それは今後の生産や出荷に大きな影響を及ぼす可能性があります。

我々には、地震を食い止めることは難しいかもしれませんが。
しかし地球温暖化(沸騰化)には、意識次第で、対応し改善することはできます。

温暖化の深刻化が、自然災害を誘発し、農業や食料に悪影響を及ぼし、地方経済が衰退していく、という悪循環を断ち切らなければなりません。

即効性は無いでしょうが、いまこそ100年の計を持って、脱炭素型農業を推進していく必要があります。
これは善意や任意のお話しではなく、我々一人一人の責務であり義務です。